8 Sept 2012

天国に行けるから犯罪は許される?

The Economistで面白いデータが紹介されていました。

The Devil's in the deterrent (悪魔の抑止力??)

オレゴン大とカンザス大の教授によるこちらの研究に基づき、67ヶ国の犯罪率と宗教信仰の傾向(天国/地獄の存在を信じているか)の相関性を調査したもの。

下のチャートが示しているのは
縦軸:犯罪率に関する標準偏差(67ヶ国の平均値との差)
横軸:天国の信仰率マイナス地獄の信仰率



面白いのは、天国を信じている人が多い国(ベネズエラ、コロンビア、ブラジルなど)ほど、犯罪率が高いということ。
いつかは赦されるという感覚が犯罪に対する枷を外しているということでしょうか。

まぁでも人間が弱い存在である以上、ネガティブな行為に対してアメとムチのどちらが効果があるかと言われればやはりムチ(=地獄、刑罰)なのかもしれません。

調査した国全体で見ても、天国の存在を信じている人の割合が多いようです。あまり宗教には詳しくないので、天国と地獄の存在は対として認識されているものと思っていましたが、全然そんなことはないんですね。