16 Jun 2012

ふと、思うこと

東京に20年くらい暮らした後、今イスタンブールに引っ越して切に感じること。

東京では自分の人生が点に納められているような気がした。
人間社会の中の一つの点。その点の中で周囲と関わり、それに適応できない場合は排除されるか、自ら退くか。
点の周りには人間社会で生きていくための全てのものが揃っている一方で、時としてとても窮屈だった。

一方、イスタンブールでは日々の生活が線になった。
太陽、海、緑に囲まれた生活環境と、古代から人類が築いた悠久の歴史と文化。
それらに支えられた自分の人生は、これまでの、そしてこれからの地球の歴史の流れのたった一部であることを思い知らされる。
そんな視点を持つと、毎日の下らない悩みなんてどうでもよくなり、「人生の目的は生きることなのだ」と思えるようになった。

どちらが好みかは人による。

でも、自分が一番フィットする場所を選んで生きることが一番大切なんだと思う。