16 Jun 2012

幸せを追及しましょう

Chikirinブログの大橋巨泉か森光子かというエントリー

人により好きなこと・嫌いなこと・満足すること・避けたいこと etcは違うので、「自分は何を求めているのか」「どんな人生を歩みたいのか」を意識することはとっても大事、という内容。

これ、基本的なことでありながら非常に難しいもの。特に、良い学校を出て家族や社会の高い期待を集めるほど、皆がよいと思う人生が自分にとってもよいものと錯覚してしまうと思う。

もちろん、周りと同じように官僚になったり大企業に勤めたりして、それで満足できればそれは素晴らしいと思う。しかし、それで少しでも不安や物足りなさを感じたら、それは他人の人生を生きているに過ぎない。

では、特にキャリアという意味において人生をどのように選択していけばいいのか?

Harvard Business Reviewのブログにおける「Embracing Risk in Career Decisions」(キャリア選択におけるリスクを受け止める)というエントリーが参考になりそうです。

人は一般的にキャリアを構築するに当たり、将来性や同僚との関係、企業の安定性など様々なリスクをいかに少なくしようかを考慮します。
しかし、それらリスクのコントロール以上に大事になるのが次の2つの要素。

①幸福度が高まるか?(Happiness Criteria)その選択がどの程度人生における幸福度を上昇させるか?もしくは長期的な満足度を保証するか?
例えば、昇進により給料アップが見込めたとしても、それが転勤を伴い愛する家族と離れ離れになる場合は、その選択が幸せをもたらすとはいえない。


②新たな環境に適応できるか?(The attitude factor):新たな選択に伴う環境の変化、新たな人々との出会い、予想しない出来事に柔軟に対応し、その機会を最大限生かせるか?
幸せを重要視することは必ずしもキャリアアップを諦めるということではない。例え周囲に反対されてとしても、自分の選択を信じそれに向かい前向きな態度を維持することが大切。

即ち、キャリア構築においてはいかに「リスクを減らすか」よりも、「幸せを増やす」ことを考えることが重要、とのこと。

これは人生においても同じだと思います。
将来への不安や自分の弱点などネガティブな要素だけに目を向けるのではなく、いかにポジティブな要素を増やし、自分が心地よく幸せな人生を歩めるか?を追及して生きるのが人間のあるべき姿でしょう。

その選択の際には、Chikirinブログで言われているように「働かない」選択肢も十分にアリで、他にも「貧しくてもアーティストを目指したい」「投資銀行でがっちり稼ぎを得たい」「主婦として家族を支えたい」などなど、人それぞれの趣向があるはずです。
一番悲しいのは他人の趣向に合わせてしまう人生でしょう。