15 Mar 2012

グローバル?

3月14日付中央日報の記事


サムスンの採用試験に47カ国の外国人700人



“サムスンによると、先週締め切った大卒新入社員採用試験受付に47カ国の外国人およそ700人が志願した。昨年の500人より40%多い過去最多。国籍は中国が200人で最も多く、米国とカナダが各100人で後に続いた。イエメン、ネパール、ナイジェリア、スーダン、グアテマラ出身の志願者もいた。サムスンの関係者は「グローバル企業の地位にふさわしく新入社員の採用でもグローバル化が進んでいる」と説明した。 ”

これを読むとサムスンは本当のサムスンは“本当の意味で”グローバル化してきている。その理由は、多様な人材を確保しないと、英語をマスターしないと、国内市場にだけ目を向けていたら生き残れないから。それを切実に実感しているからだと思う。


翻って日本はどうだろう?
先日読んだ東洋経済のグローバルな会社ランキングではなぜか当商社が一位になっていた(グローバルの定義が不明だけれど)。
うちの会社は、確かに他の商社に比べ積極的に若手を海外に出し、語学や現地でのトレーニングを経験させてくれている。でも、思うに、日本人を2~3年海外に出して外国語を習得させるよりも、そもそもその言語ができる外国人を雇った方がよっぽど楽だしコストもかからないはず。
それをやらない(やれない)理由の1つは、単にマネジメント層が日本人しか信用していない、もしくは日本人しか育てることができないからだと思う。外国人の部下なんか来たら、たぶんみんなあたふたしちゃって仕事にならないと思う。英語ですら満足にできないんだから。


もう1つの理由は、その必要性を切に感じていないから。日本国内にも確かに優秀(と考えられている大学を出ただけで優秀とみなされるような)人材が今のところはいるし、わざわざ苦労してまで現状を変える必要がないと思っているから。だって、会社や部の方針を決める人々は数年で結果が出る事しかやりたがらないからね。


でも、いつまでも現実から目を背けてはいられないと思う。日本政府は少子化対策なんてこれっぽっちも進めてないし、外国人や女性を活用する方法さえ分かってない。このままだと、ほんとーに、新興国にも追い抜かれ、経済も政治もいまいちの中進国になっちゃう気がする。