2 Jan 2011

「The Catcher in the Rye」

今年最初に読んだ本。Jerome David Salingerの「The Catcher in the Rye」
大学時代に一度野崎孝訳のものを読んだけど、今回村上春樹訳のものが新たに発行されたので改めて読んでみた。

ストーリーとしては、主人公の少年がボーディングスクールを退学になり、実家にもどるまでNew Yorkをぷらぷらするという内容で、起承転結や息を飲む展開なんかはない。それでもこの本がアメリカだけでなく全世界で読み継がれているのは、思春期独特の価値観や社会に対する反発を非常にうまく表現しているからなのかなと思う。特に、村上春樹訳のものは彼らしい表現方法が多く使われ、独特の世界観がすっと読み手の心に入り込んでくる。

こういう類の小説は、自分が歳を重ねるほど受ける印象が変化するんだろうな。映画「Stand by me」とかも然り。また数年後に読んでみよう。