19 Dec 2010

商社の仕事

この時期になるとだんだんとOB/OG訪問に来る学生が増えてきます。自分も11月くらいから就職活動を始めたけれど、ほぼずっと外資系企業を回ってたから、正直入るまで商社が何やってるのかよく分からなかった…。そして今でも他の部署がどんなビジネススキームでどんなことやってるかなんて全然分からない。。。部署が違うだけで違う会社かってくらいやってることが違う。それは面白い点でもあるけど、同時に社員の視点が内向きになるという欠点もあると思います。即ち、キャリアチェンジを考えるときに転職ではなく、同じ会社の他部署に移るという保守的な行動につながりがちになってしまいます。

さて、商社のビジネスを理解する上で参考になる本を以下紹介。

1.
トップ・レフト ウォール街の鷲を撃て (角川文庫)トップ・レフト ウォール街の鷲を撃て (角川文庫)
(2005/07/23)
黒木 亮

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銀行や商社などでプロジェクトファイナンス業務に長年携わった著者による、外銀・邦銀の攻防を描いた一冊。金融業界が舞台だが、商社マンもちゃっかり活躍している。実話かと思うくらい迫力があって、エンターテイメントとしても非常に質が高い。

2.
アジアの隼 (上) 祥伝社文庫アジアの隼 (上) 祥伝社文庫
(2004/10)
黒木 亮

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同著者が、ベトナムでの巨大プロジェクト入札を題材にした一冊。主人公は銀行マンだけれど、商社のプラントビジネスを理解するには最適。現地での人間模様や、国際競争入札の難しさなど細かい描写が本当にリアリティ溢れています。

3.
アフリカに賭ける―ある商社マンの痛快人生アフリカに賭ける―ある商社マンの痛快人生
(2010/05)
布施 克彦

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こちらは実話。三菱商事にて一貫してアフリカを担当し続けたある商社マンの人生について、事実に基づき彼の後輩が綴ったもの。例え周囲の反対を受けても、自分の仕事に誇りと信念を持って突き進んでいく男の姿は本当にカッコイイ。


それにしても、いつか商社でバリバリ働く女性の本が出たらいいなーと思うけれど・・・